34:武田家の氏神、大井俣窪八幡神社

甲府盆地でも東に位置する山梨市にあ大井俣窪八幡神社。 ここは武田家の氏神として崇敬されたことで地元でも有名ですが、
わが国最大の十一間流造本殿現存する最古の木造鳥居など 日本の歴史においてもなかなか見所の詰まった神社でもあります。 神社建築というのは遷宮などもあり寺院に比べて古い遺構が少なく、 とくに鎌倉以前の遺構は寺院建築の1/4にも満たないのが現状なのですが、 山梨県下には室町期の国指定の神社建築物件は16棟あり、そのうち10棟がここ山梨市に、 そしてそのうち8棟がここ窪八幡神社に集中しています。
元々窪八幡神社は、貞観元年(859年)2月23日、 清和天皇の勅願により大分県の宇佐神宮の八幡三神を勧請し、 その地が大井俣だったことから神社の名前を大井俣大明神と称しました。
しかし、暴れ川で有名であった笛吹川の水害によって何度か流され、 現在の地へ遷座して窪八幡宮となりました。 現在の社殿は室町初期から末期にかけて再建されたものだそうです。 旧社地はもっと笛吹川の畔にあり、現在の力は南西方向、差出の磯の近くにあったものと考えられています。 また、ここ窪八幡神社は山梨県においては八幡信仰の型を整えた最古の八幡宮でもあります。 現在(平成22年11月~平成25年1月まで)は本殿の屋根檜皮茸の茸替や塗装修理などをおこなっております。 宝物殿には木造の狛犬や歌仙図が収められています。
狛犬も神社によって様々ですが、最近はふっくらした感じの狛犬を見ることが多かったので、 木製でもあり引き締まった狛犬の珍しさについつい見入ってしまいました。
その他にも、この周囲は古き良き雰囲気を留めた建物や街並みが多く残っています。 窪八幡神社を中心に、この周辺を歩いてみるのも楽しいと思います。

33:天空の村、早川町の赤沢宿

先日七面山に行ったこともあり赤沢宿の紹介をしたくなりました。 この赤沢宿は、身延山久遠寺から七面山へお参りする道の途中にあったことから 江戸時代には宿場として栄えました。 今では身延山久遠寺から山頂の奥の院へもロープウェイが通り、 わざわざ歩いて身延山から七面山へ行くという人も殆どいなくなってしまったので 当時の雰囲気のみを残した宿場町となっていますが、とても古き良き面影を残しており、 いつかは身延山からここを通って七面山まで通して登りたいなあと思っていました。
街の中には石畳の道も多くあり、その後も最低限の手入れはなされている建物と相まって 趣を感じさせてくれます。 現在でも、この中で1件だけ旅館がやっていると聞いた記憶があります。 数年前に地元の方々でやっている「武蔵屋」というお蕎麦屋さんに行きましたが、 時間がゆっくり流れていてとてもリラックスできたのを覚えています。 土日祝祭日のみで平日は要予約でした。 どちらも曖昧な記憶なのでも興味のある方は調べてみてください。
 
場所からしても利便性という言葉からはかけ離れたところではありますが、 本来人は余裕を得るために便利を追い求めていたはずなのに、 結果不便を楽しむ余裕すらなくなってしまっている現代は一体何なんだろうかと考えさせられます。でも深く考えていると、まあどうでもいっかと思えてしまう程ののどかさがあります。

32:不思議な模様の岩

山梨県某所にある不思議な模様の岩。 10数年前にどこかの芸術家が掘ったという話もありますが詳細がわかりません。 また詳細がわかったときにはお伝え出来ればと思います。
 

31:身延山との縁も深い山岳信仰の山、七面山

七面山の標高は1982m、古来より山岳信仰の対象となっていた山で、 頂上付近には身延山久遠寺に属する敬慎院があります。 元々ここは、身延山に現れた美女の姿をした七面天女が本来の龍の姿となって戻っていったと言われている場所です。 白糸の滝のある羽衣から敬慎院まで参道として50丁の上り坂が始まります。奥の院まではプラス8丁です。 私は友人と2人でこの山に登りまして、 角瀬という地区よりスタートしました。 この山に登る際は、羽衣か角瀬のどちらかからスタートするのがほとんどだと思います。 身延線とバスでアプローチする方も私達と同じように角瀬からとなりましょうか。 ただ、すぐ近くにタクシー会社がありますのでバスでここまで来て、 ここからはタクシーを利用して七面山の登山口を目指す方が多いようです。 この角瀬にはいくつか旅館もあり、ここで宿泊してから送迎してもらって上を目指す方もいるようです。 なのでここ角瀬に停める方はそれほど多くありません。 マイカーの方は参道入口の羽衣にも駐車場がありますのでそちらに駐車して参道を往復するケースが多いかと思います。 ここ角瀬に停める場合は西側にある北参道(裏参道)を登って七面山を目指す方、もしくはここからタクシーで羽衣に行き表参道を登って北参道で戻るケースです。 この角瀬駐車場を使うコースは、タクシーを使って羽衣からスタートしても12km近いコースになります。敬慎院では宿泊も可能ということから1泊2日で計画を組むケースも多いようです。 しかしながら我々はブルジョアではないので日帰りでなおかつタクシーも使わずに舗装道を歩いて羽衣に向かいます。 事前にそのようなパターンの方がいるかと調べましたが見当たりませんでした。 あくまでも我々のケースなので情報はご自身で判断して計画的にご利用下さい。 □ 07:11 角瀬Pスタート 山登りには遅いスタートです。まだ両手で余るぐらいの数しか山にしか登っていないので計画が甘いです。 これでも元山岳部の友人から8:00スタートではなくあと1時間は早めたほうがいいとのアドバイスを受けてです。 羽衣の参道入口までは3.2km程の緩やかな登りです。角瀬が標高約300mで七面山の参道入り口が標高約500mぐらいです。 □ 07:57 七面山参道入口着
ここまでで3.2km程。時間は45分程でしょうか。 歩くのはまあまあ早いほうかなと思います。 □ 08:05 七面山参道発
ここから肝心坊までは1k弱。0.9kとか0.8kとかだと思います。 さすがに傾斜が一気にキツくなりますので40分ほど掛かりました。 □ 08:45 肝心坊(13丁目)着 標高800mぐらい ここで最初の休憩。坊には屋根とテーブルのある休憩所を作ってくれていますが、途中にも沢山椅子が寄贈されたりしているのでこまめに休むのがいいと思います。 □ 08:53 肝心坊発 □ 09:27 中道坊(23丁目)通過 標高1100mぐらい 前回の休憩から30分程しか経っていないので通過します。 途中で休憩を入れています。 □ 10:19 晴雲坊(36丁目)着 ここからは目の前に富士山を眺めることが出来ます。 標高は1500m程になり体力的に辛いところではありますが、次はもう敬慎院なので頑張る気力が出てきます。 □ 10:24 晴雲坊発 先日登った際にはこの先あたりから雪が参道脇に見られ始めました。 □ 11:15 和光門着(41丁目) さすがにこのあたりに来ると標高1700m程でしょうか。 □ 11:23 随身門着(49丁目)
この門をくぐると先が敬慎院(50丁目)になります。 ここからは天気が良ければとても綺麗に富士山を眺めることが出来ます。 我々はここで昼食としました。 □ 12:00 随身門発 ここからあと200m程登った七面山頂上へ向けて出発です。ここからは雪道です。 計画が甘いのでもちろん想定外ですし、アイゼンなんてものも持ってはいません。 トレッキングポールすらありませんでしたので丈夫そうな木を使って2本作りました。 上半身も使って力を入れたりバランスを取ったりできるのでだいぶ楽になりました。
最初のうちは傾斜もそれほどないので足を取られて歩きづらいぐらいでしたが途中からは傾斜も出てきますし、雪の下は凍っていたりしますので注意が必要です。普通の道なら30分ちょっとかななんて話していたのですが倍の1時間を要しました。 □ 13:01 七面山山頂着 標高1982m
眺望はよくありませんし、随身門からの綺麗な富士山をみているのでガッカリ感が大きいかもしれません。また、ピークの1989mはもうしばらく先になります。 私は、どんなところでも小さめの双眼鏡を携帯するようにしています。これがあることで変わった鳴き声を奏でる野鳥を見て楽しんだり、遥か向こうの景色をも楽しむことが出来るからです。 軽いとはいえ重量になるので全ての方におすすめするわけではありませんが、低倍率のものでしたらそれほど重量はありませんので、私はあると山登りが楽しくなるので必ず持っていきます。 □ 1310 七面山山頂発 雪道ですから帰りが大変です。もうスキーを滑る感覚で下りますが転んだりもしました。 □ 13:55 随身門通過 □ 1401 敬慎院発 奥の院方面へ 敬慎院には車があります。登ってきた方はわかるでしょうが車が登ってこれるようなところではありません。 車はヘリで運ばれたようで、作業用に使われているようです。 物資の運搬はワイヤーの小型コンテナのようなもので行なっています。 ここ敬慎院から奥の院までは車が通れる未舗装路になっていますのでとても歩きやすいです。 下りはこのままいけば楽そうだなんて話をしていました。 □ 1415 奥の院着
ここには影ごう石という大きな石があり、石のまわりを7度唱題しながら廻るとご利益があるといいます。 ぐるりと回ったのですが唱題しませんでした。次は忘れずにやりたいと思います。 □ 14:18 奥の院発 ここまでのコースは先程車も通れるとご紹介した通り大変歩きやすい道でしたが ここから先は車が通ることは出来ません。標高も敬慎院からは100mも下りませんので楽なはずです。 逆にいうと、ここからはかなりの急勾配で下ることになります。 参道ですので手を使わなくてはならないようなところはありませんが、疲れた足に急勾配は効きます。 □ 14:49 明浄坊着 14:57発 □ 15:32 安住坊着 15:37発
時折、早川町の赤沢や駐車場のある角瀬の集落が見えたりするのですが、下っても下っても高い感覚に襲われます。それでも歩き続けていくと丁目が減っていくので少しずつ気持ちも楽になっていきます。 □ 16:42 角瀬駐車場着 沿面距離:15.960km、最低標高:303m、最大標高:1983m、標高差:1680m 所要時間:9時間31分でした。休憩は昼食含め全体で1.5hぐらいで、 敬慎院から七面山へのコースが雪だったことで往復1時間ほど予定外に掛かりました。 当初想定時間は休憩を除き7時間だったので概ね想定時間通りでしたが雪を想定していないのが未熟でした。 この山は敬慎院に宿泊することも出来ますし、道は参道なので迷いにくく、1箇所北参道に分岐点がありますが正規ルートは直進ですししっかり看板がありますので間違いにくいかと思います。 ボリュームや雪山など多少の甘い計画はありましたが、命を落としたりせず自分で責任を負える範囲でやれるという意味でもこの山だからこそ行えたと思っておりますので、その点留意してご自身の計画の参考にして頂ければと思います。