17:中心部が衰退するわけ

わが地元山梨県に限らず中心市街地の衰退は全国的に問題となっており、多くの自治体が助成金などを使い取り組んでおります。しかしながらあまり成果が上がったという話を聞きません。あ、東北の方で100円?セールを2ヶ月に1回商店街のお店全体で行い活性化させたという話は聞いた記憶があります。 ただ、多くの自治体では中心から撤退していくデパートをどうにかこうにか蛻の殻とせぬよう税金を投入しているというのが現状でしょうか。よく聞かれる問題点として、 駐車場が少ない、郊外の大型ショッピングセンターに比べ駐車料金が掛かる、 買い物に手間が掛かる。小さなお店で品揃えが少ない、閑散としているなどがあります。 確かにどれも当てはまらないとは思いませんが、私の中では腑に落ちないものがありました。 ちなみに私は郊外に住んでいるので中心市街地にそれ程近くありません。しかし自転車へ乗り中心へ行くぐらいは苦になりませんし、駐車場にも苦労は感じません。ですが中心に行くことは年に数回あるかないかでしょうか。 先日ネットサーフィン(←死語)をしていて、納得できるものがありました。 URLを忘れてしまったので内容を書きますと 例えば半径100kmの島(エリア)があり、人が均等に住んでいるとします。 そこに一番最初にお店を出すとするならどこでしょうという話です。 もちろん中心ど真ん中ですよね。距離的にみて誰からも近い。広いエリアを得られます。 ではあなたが2番目なら?と話は続きます。 それでも同じ、中心ど真ん中。最初のお店は独占が崩れるわけですが、2番めのお店はシェアの50%が取れる計算です。 それが3番目、4番目なら?と進みますが多くのお店が次々に出店してくると次第にエリアを考えていく必要がでてきます。とりあえず中心に出来たいくつかのお店の集まりをA商店街としましょう。 しばらくするとみんなでまとまって中心で商売をしていても出店者が増えるごとに取り分は減っていきますから、徐々に中心から少し離れたエリアにお店を出店して行くことが望ましいことに気がつく人がふえてきます。遠く離れたところから中心に行くよりも、そこまでの間にお店を作れば、中央のA商店街でお客を分け合うよりもいいとなってくるわけです。 そのような考えの店がある程度増え、中心から少し離れた所に中心を囲むようにお店が出尽くしてくると、遠くの人は中心のA商店街にいかなくとも周りのお店で買物をすることができるようになりますので、中心は意味をなさなくなるわけです。 時代とともに県外や海外の大きな資本が地方にも入ってきて、お店の規模もとてつもないものになりつつあります。それひとつで商店街1つ分丸呑みできるほどの規模のショッピングモールも少なくありません。 そうなると、中心の衰退が始まるわけですね。 みんながエリアマーケティングを行い出店して行った結果が中心の衰退に繋がっていると言うわけです。 その説明を聞きなんかつかえていたものが取れた感じでした。 もちろんこれは極端な例ですが、ライバルは郊外に多いわけですから魅力的なところも郊外に多くなるというわけで、相対的に中心の魅力は少ないよねとなってしまいますよね。 結局中心市街地が活気を取り戻す為には、魅力あるお店が出店してしっかり繁盛してくれることなのかなと思うわけです。 私の住む山梨県の甲府市の中心市街地には正直どんなお店があるのかあまりわかりません。魅力が伝わってきていないので、魅力あるお店がしっかり繁盛しているのかなと心配になるわけです。 今回、甲府市が策定した新しい中心市街地活性化基本計画が11日、国から認定を受けスタートし、中心市街地全体の小売り販売額を2012年度までに4・6%、歩行者通行量を3・2%、居住人口を4・9%、それぞれ増加させることを目標にしているが、甲府駅北口の開発を正当化するためのものにならないようにして欲しいものです。 大事なのはハードではなくソフトだと思います。ハードインフラの整備ありきで計画を立てたりすることは旨みもあるし簡単だし目に見えますが、本当に大事なことは当事者以外の人には旨みも少なくてめんどくさいソフトの整備というか開発の部分のにあるのかなと思います。 大事なことはわかりにくく見えにくい。

14:富士川水運ならぬ富士川陸運、中部横断自動車道

この間まで私自身、中部横断自動車道の整備にはあまり積極的な意見を持っていませんでした。清水までのルート、国道52号線は富士川沿いを走りカーブが多いこともありあまり効率的な道路ではありませんが、それ程多くの需要が生まれるとは想像していなかったからです。 しかしながら中部横断道が新東名高速道路を経由して清水港まで繋がることを考えると、山梨は中央道により東京を始めとして信越地方へのアクセスはよいですし、圏央道の開通により北関東へのアクセスもぐっと楽になりました。またなにより、清水港にも8,000TEU(20ftのコンテナが8000個)積みクラスのコンテナ船の荷役が可能な新興津コンテナターミナルが完成しましたので、物流拠点や工場の立地場所としては悪く無いと思えます。 リニアが現実味を帯びてき始めた今、そのルート上にあることも大きなメリットです。 そしてなにより山梨は海に面していないため空気中のナトリウム濃度が低く、日本が強い分野である高い技術力が要求される精密技術工場に適していると聞いたことがあります。 パイオニアを始めとして、大手の工場の撤退が続いていることは大変残念ですが、撤退していった企業が抱えていた山梨での最も大きな問題を解決できれば、山梨にはまだ大きなチャンスが残っていると考えています。 観光は手軽に現金収入が見込め美味しく思えるかもしれませんが、時期による変動も大きく、流行にも大きく影響を受けます。なにより娯楽産業になりますので、どうしても景気の影響を受けて手始めにカットされてしまうてしまう分野になります。そうなると雇用や生活はどうしても不安定にならざるを得ません。 実は山梨県には地元の人もあまり知らないようなよいスポットがたくさんあります。県内の雇用や生活基盤をしっかり築けば、県内観光の需要も必ず生まれます。それがインターネットなどの情報に乗って県外の方々にしっかりと着実に伝わっていくはずです。 そのために県や市町村は企業の担当者への情報発信やヒアリングを欠かすことなくしていき、問題の解決に努めて欲しいと思います。